子育て

子どもに刺身をあげてよいのはいつから?刺身の危険性とは?

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お刺身や手巻きずしが大好物という方も多いと思います。

回転寿司のお店も人気が高く、ご家族でよく行くという方もいらっしゃるでしょう。

でも赤ちゃんや幼児期のお子さんの場合はどうでしょう。刺身はいつごろから与えてもよいのでしょうか。そういった点について調べてみました。

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刺身を赤ちゃんに与えないほうがよい理由とは?

一般的に「赤ちゃんには刺身を与えないほうがよい」といわれています。

それは具体的にどういった理由によるためなのでしょうか。

消化機能の問題

まず、生まれたばかり~1歳までの赤ちゃんはもちろんですが、1歳~2歳くらいのお子さんの場合でもまだ消化器官の機能が大人と比べて未熟だといわれています。

大人と比較するとタンパク質の消化などについて難しい面があります。

この点からアメリカなどでは2歳くらいまではたんぱく質自体をあまり多く与えないほうがよいという意見もあるそうです。

刺身もたんぱく質を多く含む食品ですので、消化の面からあまり早く与えないほうがよいという考え方があります。

ちなみに子どもの胃腸が大人と同じような消化力を持つようになるのはいつごろかという点について、これには個人差がありますがだいたい7歳程度といわれています。

雑菌やウイルスによる食中毒

これは大人にとっても危険な点なのですが、子どもの場合には症状が大人以上に重篤化することが懸念されます。

食中毒について、特に生の魚を食べる際に危険な菌としては「腸炎ビブリオ」といわれるものがあります。

塩分のある海水で繁殖する菌で、激しい下痢や嘔吐の症状が出ます。

そのほかにも色々な菌があります。もともと食べ物に付着しているといった原因ばかりではなく、家庭内での調理の際についてしまったり、お子さんが直接食べ物を手掴みして食べてしまったりなど、感染には様々な経路が考えられます。

 

赤ちゃんは体内の水分量が約80%といわれています。

発熱や下痢、嘔吐といった症状に見舞われると脱水状態になってしまうことが最も心配されます。

食中毒が原因の嘔吐の場合には、何かを口に入れると吐いてしまうという症状が治まるまでまったく食事をとることができない場合がほとんどです。

ですからたとえ生ものが原因でなくても、赤ちゃんに食中毒の恐れがある場合にはすぐに医療機関で診察を受けることが大切です。

寄生虫の問題

生の魚には寄生虫がいることがあります。

最近では「アニサキス」が大きな話題となりました。

サバ、イワシ、サンマ、イカといったもので報告が多いそうです。ヒラメの刺身で報告が多い「クドア・セプテンプンクタータ」という変わった名前の寄生虫もあります。

 

寄生虫を食べてしまうと大人でも大きな症状が出ます。

寄生虫は食べる前にしっかり加熱をするか-20度で24~48時間以上冷凍するなどといった方法で死滅させることができるということです。

刺身として食べる場合には「細かく切る」「よく噛む」といったことが有効だといわれていますが、丸の状態で購入したり釣ってきた魚をご自宅でおろしたりする場合には特に注意が必要です。

免疫力・抵抗力の問題

赤ちゃんは生後6カ月を過ぎたころおかあさんからもらった免疫力が薄くなり、かわりに自分自身で対応していく準備を始めるといわれています。

そのため、急に高い熱を出したり、少しのことで下痢をしてしまったりといった様々な症状が現れます。

このように普段の生活の中にあっても大人と比較して免疫力や抵抗力は弱いといえますので、上に書いたような雑菌や寄生虫といったことに遭遇した場合には症状が重篤化する危険性がかなり高いでしょう。

嚥下や噛む力の問題

歯が生えそろっていない赤ちゃんやしっかり噛む力がついていないお子さんに刺身を与えるのは危険です。

特にイカやタコといったものは喉に詰まってしまう危険があります。

刺身の一切れを離乳食として用いる場合には、充分に加熱してから細かく切ったりすり身にしたりすることが一般的ですが、それでもあまり消化がよくないといった面があります。

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いつから刺身は食べられるの?

刺身について「○歳から与えてよい」などといった規定やデータがあるわけではありません。

しかし上に書いたような事柄と照らし合わせて考えていくと、生ものは3歳よりは4歳、4歳よりは5歳…といったように、年齢が上がるほど様々なリスクが下がるということは一般的にいえるでしょう。

  • インターネット上や周りの声からは
  • 3歳を過ぎたあたりから与えることを考え始める人が多い
  • 4歳~5歳ごろには食べたことがあるお子さんは増える
  • 慎重な場合、お子さんが学童期になってからにするご家庭もある
  • お子さんが欲しがらないうちは積極的に与える必要はないという考え方もある

といったことがいえるように思います。
「魚」そのものを食べさせないわけではなく、「生の魚は与えない」という方はお子さんがある程度の年齢になっても一定数はいらっしゃるという印象です。

基本的には3歳を過ぎるあたりになるまでは待ったほうが無難で、そのあといつ与えるかについては各ご家庭の判断によるところが大きいというふうにいえるのではないかと思います。

 

なお、刺身をお子さんに初めて与える際には以下のような点に注意していくとよいでしょう。

新鮮なものを与える

これは大人であっても同じですが、まずは鮮度が大切です。

アレルギー体質でない人の場合にも、鮮度の落ちた魚を食べた際に起こりやすいものとして「ヒスタミン中毒」があります。

「サバなどの青魚を食べて当たってしまった」という話はよく聞きます。

 

「ヒスタミン中毒」ではじんましんや腹痛・下痢といった症状が出ます。

「魚アレルギー」と間違えやすい症状ですが、病院でアレルギー検査を行うと陰性であることが多いということです。

なお「ヒスタミン中毒」は生の魚に限って起こることではありません。鮮度の落ちた魚は加熱調理をしてもヒスタミン中毒を起こします。

少量を小さく切って与える

食べたことのないものを少量から、小さく切って与えていくのは基本的なことです。

イカやタコといった噛み切ることが難しいものは特に小さく切って与えましょう。

もしもお子さんがとても気に入ったとしても、最初は必ず少量にするようにしましょう。

体調の観察

食べ終わったら体調の観察をしたほうがよいでしょう。

インターネット上では「初めて与える時は病院の開いている時間にした」といった声も聞かれました。

下痢・嘔吐・じんましん・腹痛といったことが起きた場合、消化や鮮度の問題ではなく「魚アレルギー」ということも考えられます。

 

「魚アレルギー」を起こしやすいものとしてはサケ・マグロ・イワシ・サバ・カレイ・アジなどが挙げられますが、その他の魚の場合もあります。

魚アレルギーの症状は上に挙げた「ヒスタミン中毒」の症状と似ており、ご家庭で見極めることは難しいでしょう。

魚アレルギーの場合にはまれに命を左右する重篤な状態になることもあるといわれていますので、何かしらの症状が出たら早めに医療機関を受診することが大切です。

 

なお、魚アレルギーの場合には一種類の魚に限るのではなく、通常は複数の魚に対してアレルギーを起こすといわれています。

一度でも魚アレルギーを起こしたことがある場合には他の魚に対しても注意が必要です。

魚を食べてアレルギー症状が出た場合には、病院でアレルギー検査を受けてどの魚に対してアレルギーを起こすのか、つまり「アレルゲン」を特定しておくことが大切だといわれています。

 

「ならば刺身を与える前にアレルギー検査をしておけばよいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、特に症状が出ていない段階で小さなお子さんが採血をするのはとても辛いことですし、血管が細いために採血がうまくいかないこともあります。

刺身を食べる前の段階で何かしらの食物に対してアレルギー症状が出ているお子さんの場合には既に魚を含めたアレルギー検査を受けていることもあると思いますが、今まで特に食べ物に関して問題がないお子さんの場合には、まずは少量からご家庭で与えてみるという方法でよいのではないかと思います。

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少しずつ、無理には与えないで

刺身は幅広い世代の人々に愛される食べ物です。

しかし大人であっても生魚が「嫌い」「苦手」という方も、実は一定数いらっしゃるのではないかと思います。

栄養がほかの食材からバランスよく補われているのならば、必ずしも慌てて食べさせる必要があるとも思われません。

 

「食中毒などが心配で子どもにはずっと与えないできた。

かなり大きくなってから食べさせようとしたらアレルギーでもないのに食わず嫌いになってしまった。もう少し早く食べさせておけばよかった」といった声もありました。

 

一方では「3歳ごろ与えたら臭いや食感が苦手だったようでその後一切食べなくなった。与えるのが早すぎたみたいだ」といった声もありました。

あまり早く与えてもお子さん自身が「おいしい」とは感じず、かえって苦手意識を持ってしまうこともあるようです。

 

食べ物の好き嫌いはなるべくなくしたいのが親心ですが、アレルギーや食中毒も心配…刺身を与えるタイミングには実に悩ましいものがあります。

3歳~4歳ごろを過ぎたら各ご家庭の判断で少量からチャレンジし、嫌がるようだったら無理には与えないということが基本となるのではないかと思います。

他のご家族からのリクエストが頻繁で食卓に並ぶ機会が多い場合には、たとえばお子さんの分はしゃぶしゃぶのような形で与えてみるというのも方法の一つでしょう。

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